Re-connect“あたらしい森林浴”とは?

日本人は昔から森と共に生きてきた
いや、森に生かされてきたのだろう。

家を建て、薪を燃やし、山菜を集め、
鹿や猪、貴重なタンパク質も山からいただいてきた。

好きとか嫌いとか
興味がある無いではなく
生きるために必要だった。

しかし、

時代は変化し、
私たちは暮らしが変わった。

ボタン一つでお風呂が沸き、
ボタン一つで熱々の料理を作ることができる。

お腹がへったらコンビニに行けば、お腹は満たされ
スマホに一声かければ大抵のものは家に届く。

世界中の人と簡単に友達になれて
行きたいところへ自由に行ける。

リアル以外にも世界が誕生し
さまざまな情報が飛び交い
単純な作業はロボットがやってくれる。

モノは余るほどに溢れ
不要なものを捨てることに悩み
選ぶ生活を過ごしている

この発展は人間の素晴らしい努力の証であり
救われている人がたくさんいる。

そんな時代を生きる私たちと
100年前と変わらぬ成長を続ける森

森に入ると心が癒され、身体が整う
免疫が回復し、ストレスが軽減する

森が、時代と共にすごい効能を発するようになったわけではないだろう。

私たちの暮らしが変化をしているからこそ
感じられることなのかもしれない。

わたしが伝えたい、あたらしい森林浴は
今の時代に生きる私たちが
今、森とどのように関わるのか、ということ。

技術の進化、テクノロジーの発展を追求してきた次は
いったん森と人の関係を見直す時期だろう。

同じ惑星に生きるわたしたちは
これからの未来を、共に健康で豊かに生きていくために
今、私たちが感じる森との関係
新しく築いてみるのはどうだろうか?

人間は暮らしを昔に戻すことはできないだろう
時間は前に進み、生き物は成長を続ける。

あたらしい森林浴は
これからの人と森の在り方を
触れ合い、感じながら築いていくこと。

過去から、未来へ、途切れることなく続く今を
変化を続けながら、より良い関係で繋いでいくこと。

調べても、考えても、答えはみつからないだろう。
わたしたちが、肌で感じて、気づいて、動いていくことでしか
築くことはできないだろう。

身体がある人間だから、感じられることがある。

そんな想いを信じて、わたしは活動をしてこう。

明日も元気に森へ行ってきます!


著書『あたらしい森林浴 地域とつくる!健康・人材育成プログラム』