「日本の川の水はなぜこんなにきれいなの?」

「日本の川の水はなぜこんなにきれいなの?」

子どもに聞かれたら、なんて答えますか?
川の水が飲めるくらいに美しいこと
雨が降っても数日後には再び透き通っていること
何故なのでしょう。

当たり前に見てきた景色には、理由があります。

それは、写真からもわかるように
日本の国土は約7割が森林だということが大きな理由です。

木がたくさんあると、水がきれいになるのか?

木々の生える森には、豊な土壌があります。
土壌には微生物がたくさん暮らしていて
降った雨や汚れた水を浄化してくれる作用があります。
空から雨が降って、木々を通って土壌に染み込み
土に積もった落ち葉を通過し
微生物が分解した土壌を通過し
地下に届いて岩の間を流れるなかで
水はきれいになり、さらに土壌中のミネラルをたっぷり吸収することで
栄養価のある水が川に流れていきます。

川の水は、緑色でも青色でもなく
砂の色や、光の錯覚で赤色が吸収されるため
目にどどく色が青や緑に見えるのです。

そして、この川を流れながらさらに砂を落とし
水は海へと流れていくのです。

水の中にたくさんのミネラルが含まれていると
海の生き物は、元気に育ちます。
この一連の循環は、太古の昔から自然が永続的に続けています。

もし、森が荒れて、土壌が死んでしまったら
もし、川の水に家庭から出た汚れた水が流れていたらこの景色はどうなるのだろう。

子どもたちが大人になった時、どんな景色を見ているのだろう。

この自然のリズムを書き換える手を加えてはいけないのです。

日本の自然が美しいのは、
そこにあなたの大切な人が暮らしていたり
あなたが感動する体験をした場所があるからなのかもしれません。

日本は美しいです。