2016年の御礼>>2017年の挑戦

走りながら考え、振り返らずに走ってきた2016年
スマホに入ってる数千枚の写真を見ると、面白いくらい森ばっかり!笑
この一年どれだけ森へ行っていたかがわかります。
同じような森の写真でも、一つ一つどこの森かわかるのが不思議ですね。

今年は、お金になる、ならないに関係なく
自分がやりたいと思ったことはすべてやってみました。
年末なので、森と未来の2016年の活動を振り返りながらご紹介をしたいと思います。

森から都市へ

世界でも2番目に森林率が高い日本は、国土の70%が森林です。
東京にいるとどれだけ”もりもり”してる国だかわからないと思いますが
23区を少し離れれば、森はとても身近にあります。

今年は、北海道、福島県、石川県、山梨県、東京都、神奈川県、群馬県、栃木県
千葉県、三重県、高知県、和歌山県、大分県、宮崎県の森を訪ねました。

森林セラピー基地のガイド育成研修では、森林セラピーの基礎知識を確認し
地域の方々と一緒に森を歩き、森の癒しを感じていただくためのスキルをはじめ
話の聴き方や話し方、おもてなしマインド などなど
座学やフィールドワークを繰り返し、たくさん一緒に学ばせていただきました。

森は森でも、行くところ一つとして同じ森はなく
ガイドさんは一人一人素晴らしい感性があります。

まだまだ人生経験の未熟な自分を快く迎えてくださって
そして、一緒に学ばせていただき本当にありがとうございます。

一生をかけても完成することはなく
一生かけて楽しめる取り組みだなと私は感じています。

今年は、セラピー基地以外にも森林の豊富な地域の活用方法を考えたり

▼福島県金山町の方々と

県が主催する森づくりのシンポジウムで、森と未来の活動を紹介させていただいたり、
いろいろな方とご縁をいただきました。

▼大分県 森との共生シンポジウム


(担当者の皆さんが、最高!!)

都市から森へ

地域で森の活用を考える一方で、森に触れることの少ない都市(主に東京)の方々へ森の魅力を伝える活動も行いました。

まず、現代のライフスタイルにTIME FORESTという新しい考え方が生まれました。
TIME FORESTとは
現代に必要な休息の時間(TIME FOR REST)に森林を意識し活用することで、休息の質を高め、
自然のリズムと調和した身体の感覚を取り戻す。そんなライフスタイルの提案です。

▼カウンセラーの皆さんへ講演させていただいたり

▼千代田区の健康づくりの企画でお話しさせていただいたり

▼企業の組織開発の世界大会でお話しをさせていただいたり

▶︎IT企業の研修を地域の方と一緒に企画したり

▶︎研修会社さんと一緒に森で研修を行ったり

▶︎森に触れたいけど、登山まではちょっと・・・のような働く男女を森へお連れしたり
(自社で初めてのツアーを開催:TIME FORESTツアー)

様々なシーンで森の話をしました。
お話しをすると、皆さん、近場で参加できるツアーなどありませんか?というお声が多く
やはりもう少し都内近隣でも体験できる機会が必要だなと感じています。
来年もフィールドへ出かける企画を何本か開催したいと思います。

*都内近隣の森で活動したいガイドさんを募集します!
関心のある方是非ご連絡くださいませ。

森から未来(子供達)へ

シドニーオリンピック水泳代表の萩原智子さんと一緒に行っている水ケーション(森と水の授業)
今年は、福島、山梨、高知、和歌山と4県6回の開催をしました。

水ケーションとは

「水」を通じて「Communication(通じ合う)」「Education(教育)」の2つの意味を込めた活動です。水があることは当たり前ではなく、”ありがたい”ことであることを伝えるため、シドニーオリンピック水泳代表の萩原智子さんと森と未来代表小野が各地をめぐり「森と水の授業」を行っています。

これまで大人向けに森の話をすることが多かった自分にとって、
子供に、しかもフィールドではなく室内で、森の魅力や癒しについて伝えるのは
とても難しいことでした。。

萩原さんの子供への教え方、水との触れ合い方は本当に学ぶことが多く
子供達がとても楽しそうで、イキイキとしていて
わたしも楽しくチャレンジをさせていただいています。

萩原さんいつもありがとうございます。

2017年

来年もたくさんの森を訪ね、そこに暮らす方々とお話しをしたいです。

森と未来は、どのような未来を創っていくかを考えると同時に
森林の未来をしっかり考えていきたいと思っています。

2014年、ガイド育成の講師を担当させていただく機会をいただき、
今年もたくさん研修を担当させていただきました。
始めは教える、教わるの関係ですが、次第に一緒にお客様を招く仲間になることを、
今年は強く感じた1年でした。

森に関わる取り組みは幅広く、私自身まだまだ勉強が足りていませんが、
来年は森でガイドをしている方々の、活動機会を増やすことにも挑戦をしたいと思います。
そして、都会で暮らし、働く人たちに、森を知り触れるきっかけを増やしていきます。

企業においては、これからIOTや人工知能が益々発展する新しい時代を進む中で、
生き物としての生き方、自然の中の1つとしての人間の存在、
多様な生き物が一緒に生きているリアルな事実、
そんな当たり前のことに、改めて向き合い、考えていくことが必要になってくると思っています。

人間とは何か、人間の存在価値、人間の優位性、喜び、怒り、悲しみ、感情の意味
これまで考えなくても良かったことが、不安と共にやってくるのかもしれません。

森に入ることは、
多様な生物が共に生きている空間に入り
春夏秋冬、朝昼夜、生き物の生きるリズムに触れ
森の中で起きている永続的な循環を知る

太古から今まで続き、ちょっとのことではびくともしない力強いパワーに気がつくかもしれません。
森の力を自分の感覚で感じることで、これからの未来を、
力強く生きることのできる人材を育てていけると思っています。

来年も、ますます皆様のお役に立てるよう全力で参ります。
今後ともどうぞよろしく御願いいたします。

森と未来 代表理事 小野なぎさ