2019年に感謝を込めて〜森と共にあたらしい時代へ〜

2019年は大きな変化の年でした。

漢字一文字で2019年を表すとすれば

“駆”

一番大きかった出来事は、初めて自分で本を書いたこと。
“森と人の健康”に関する取り組みを初め15年が経ちました。
この15年の出来事を言葉で説明することはとても難しいと感じ
同じように森と向き合い、挑戦し続けている人たちに
そして、何か自然と関わりたいと思っている人たちに
わたしの考え、実践してきたことを伝えてみよう、と思いました。

友人に相談をし、書籍企画書の書き方を習い、3社、出版社へ企画書の提案しに行きました。
しかし、都市部の人に森林浴は必要なのか?どこに森があるのか?
興味がないだろう。という判断で相手にされませんでした。

諦めかけてた時、学芸出版社さんから
「小野さん、書籍を書きませんか?」と連絡があったのです。

すでにブラッシュアップされている企画書は手元にあり、わたしの書く気は満々。
即企画会議に提案いただき、学芸出版社より書籍を出版することが決まりました。

しかし、本を一冊1人で書くというのは、簡単なことではありませんでした。

2018年12月、来年は書籍を書くことを優先する。

お正月はコワーキングスペースに籠り、毎日10時間パソコンを打ち続けました。
研究論文や、関係資料を読みあさり、
15名の研究者や地域の方々と原稿確認のやりとりが始まりました。

初めて首が曲がらなくなり、鍼に行きました。笑

2ヶ月で10万文字を書きました。

2月、初稿を入稿し、仕事に本腰を入れよう!!
と思ったものの、春の仕事の営業には時期すでに遅し。

2019年前半、ほとんど売上が立ちませんでした。
毎日銀行口座を確認しても、入るお金はほとんどなく、
自分の給与が支払えない不安との戦い。。

そんな頃
容赦無く、何色ものペンとみたこともない付箋のついた原稿が戻ってきました。

春、いろいろな事業のお誘いも、楽しい会合も、
「今、会社ほんとお金がなくて、、仕事ください」と正直に話しました。

そんな相談ができる友人がいることが、何より財産だと感じました。

7月、アメリカで森林浴のスピーチをさせていただいたことも大きな転機となりました。
4日間のカンファレンスで、通訳が初日に帰ってしまうという事態がありながらも
語学の壁は、技術の力と、仲間のサポートで乗り越えることができました。

国内の森林浴から、世界のShinrin-yokuへと、視野が広がりました。

7月20日「あたらしい森林浴 地域とつくる!健康・人材育成プログラム」出版(学芸出版社)
本は出版したら終わりではなく、
出版してから育てていくことの方が大切。
友人にいただいた言葉で、生み出した本を育てていこうという気持ちが生まれました。

全国各地で「あたらしい森林浴」の講演や体験会を開催させていただきました。

9月には、朝日新聞 be on Saturdayフロントランナーの一面に大きく取り上げていただき
個人からのお問い合わせもたくさんいただきました。

2019年は、多くの人に取り組みや想いをしってもらうこと。
を優先して取り組んできました。

何が正しいのか、どうすれば良いのか、どんな風にやれば良いのか。

みんな、答えを探しているんだな、とよくわかりました。
自分の行なってきた取り組みが、少しでも参考になり
1人でも多くの方に、何かできるかもしれない。と思っていただけたのなら
活動を続け、本を書いてよかったです。

2020年は、自分もやってみたい!と思っていただいた人たちが
一歩を踏み出していけるよう、学びの機会を作っていきたいと思います。
興味がある、からやってみるへ踏み出すためには、仲間が必要です。

2019年、森と未来を支えてくれたみなさま、
自由奔放なわたしを、いつも応援し、見守ってくれる森と未来の理事のみなさま。
本当にありがとうございました。

2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

森と未来 代表理事 小野なぎさ

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